バイクレースの日のルーティーン

盛り塩

集中するためのルーティーン

スポーツ選手はルーティーンを持っていることが多いですよね。
例えばラグビー元日本代表の五郎丸選手のキック前のポーズや、イチロー選手のユニフォームを引く動作などが代表的な例として挙げられます。
これらは全て、選手が自分自身の集中力を高めるために行っている動作です。

集中力を最大限に高め、最高のパフォーマンスを発揮するために、余計な動作や雑念を捨て、一つのことだけに集中します。
一般人としてバイクレースを楽しむ私には関係のないことだと思っていましたが、ある人のルーティーンを見て考えが一変しました。
これから、そのときの話を書いていこうと思います。

中須賀克行選手のルーティーンを見た

皆さんは中須賀克行選手を知っていますか?
彼はバイクレース界では知らない人がいないくらい有名なバイクレーサーです。
JSB1000という全日本ロードレース選手権で最も権威があるといっても過言ではない大会で、一番高いカテゴリーを4連覇しており、通算の優勝回数も6回という成績を残しています。
言うなれば、日本バイクレース界の覇者です。

そんな中須賀選手を一眼見ようと、サーキットを訪れたときのことでした。
走行が始まる前のピットを眺めていると、とんでもないオーラを放つ男性がライディングウェアを着て出てきました。
そう、中須賀選手だったのです。

私は彼が視界に入った瞬間から、中須賀選手だということに気づきました。
というのも、他の人たちに比べて、威圧感というか、オーラというか、とにかく気迫がとんでもなかったのです。

圧倒的な存在感に目を奪われていると、急に中須賀選手が何かをバイクと自身の体に振りまきました。
なんと、中須賀選手はバイクと自分自身の体を塩で清めていたのです。
確かに、バイクレースは危ないスポーツですが、塩までまく人なんて見たことありません。
それだけレースにかける思いが熱いということでしょう。

さらに中須賀選手は塩をまいた後、バイクの前で起立し、目を閉じて集中し始めました。
この瞬間私は気づきました。
自分でピークパフォーマンスを引き出せる選手こそ一流なのだと。

中須賀選手の真似を始める

中須賀選手のルーティーンに感銘を受けた私は、レース前に塩をまき、バイクに向かって起立をするようになりました。
するとどうでしょう、みるみるうちにタイムが上がっていくではありませんか。
きっとルーティーンを始めたことにより、集中力が上がり、判断力が向上したのだと思います。
それ以来、私はずっと中須賀選手のルーティーンを真似し続けています。

ルーティーンはパフォーマンスの向上に繋がる

一流のアスリートがルーティーンを行うには理由があります。
そのルーティーンは我々一般人がやっても効果のあるもので、パフォーマンスの向上が可能です。
ぜひ皆さんも、自分なりのルーティーンを見つけてみてください。