バイクを自由自在に動かすことを楽しむ「モトジムカーナ」

モトジムカーナとはどんなスポーツ?

モトジムカーナとは、パイロンを配置したコースを舞台にバイクでタイムを競うスポーツです。
四輪車ではすでにメジャーなジムカーナですが、バイクのジムカーナもその敷居の低さから盛り上がりを見せ始めています。

今では世界的なモータースポーツとして多くの愛好者がいますが、そもそも四輪車のジムカーナも発祥は日本でした。
米軍基地で行われていたのが発祥とされていますが、1960年代から徐々に広まっていきました。
モトジムカーナの発祥ははっきりしませんが、これも日本独自のスポーツです。
1980年代にあるライディングスクールで始まったのが全国に広がっていったと言われています。

バイクを始めたばかりの人が「モータースポーツに参加してみない?」と言われたらどう思うでしょうか。
「自分なんてまだとても…」と初心者であることを理由に断る人が多いでしょう。
また、「お金がかかりそう」なんてイメージを持っている人も多そうです。

ところが、ジムカーナの場合、バイク初心者でもお金がなくても参加のハードルにはなりません。
バイクが好きならば、気軽に誰でも始められるのがモトジムカーナなのです。

モトジムカーナの魅力

モトジムカーナの魅力というと、神業にも例えられる華々しいテクニックが挙げられます。
ウィリーやハングオフのような派手さはありませんが、走る、曲がる、止まるという基本動作をこのうえない正確さで繰り出すのです。
このように見る側としての魅力もありますが、モトジムカーナの魅力はなんといっても誰もが参加しやすいことでしょう。

モータースポーツの場合、参加するには一般的にライセンスを取得する必要があります。
MFJ公認のレースに出場したいならMFJのライセンスが必要です。
また、サーキットライセンスも取得しなければいけません。
ライセンスの取得には費用もかかりますし、もちろん時間もかかります。

このように考えると、多くの人はレースの出場に尻込みしてしまうのではないでしょうか。
その点、モトジムカーナの場合ライセンスは必要ありません。
加えて、自分がふだん乗っているバイクで出場できるのです。
カスタムなしのノーマル状態で、しかも50ccクラスのバイクから参加できるので、その気がありさえすればすぐにでも参加できます。

また、ふだんのライディングウェアのままでよいというのも魅力です。
レースに出場するにはレースごとに指定された服装規定をクリアしなければなりませんが、プロテクターなどを全部そろえるとなると一苦労でしょう。
もちろんジムカーナでも安全性は重要で、ヘルメットも規格適合のちゃんとしたものが必要です。
しかし、バイクで走行するのにふさわしい服装であれば、あとは何でもかまいません。
道具を買いそろえなくても参加できるハードルの低さが魅力なのです。