コーナーを曲がるためのアプローチ
コーナーアプローチの方法
コーナリングと聞くと、膝を擦ってフルバンクする旋回をイメージされるかもしれませんが、最も大事なのはアプローチです。
コーナリングは曲がる前のアプローチで全て決まると言っても過言ではありません。
コーナリングのアプローチで大切なことは、組み立てと速度の見積もりです。
まず組み立てですが、具体的にアプローチは「加速」「準備」「ブレーキング」「シフトダウン」「ステップイン」の5段階に分けられます。
まとめて行うことも可能ではないですが、どうしてもバタバタしてしまうので、分解して整理するのがおすすめです。
速度の見積もりに関しては、コーナーに見合った速度に調節するのが大切になってきます。
サーキットではストリートと違い、速いスピードでのコーナリングが求められるため、必然的にブレーキコントロールもシビアになります。
ですが、コツはストリートと同じで、一定に長くかけることです。
一気に減速しようとしても上手くいかず、結局タイムロスになるだけなので、気をつけましょう。
基本動作
コーナリングを上手に曲がるための基本動作で大切なポイントは2つで、外足ホールドと、ブレーキにかける指です。
まず、コーナリングをする際の急激な減速に耐えるために、外足ホールドは欠かせません。
太ももの内側をタンクの後ろ端にピッタリとくっつけ、動かないようにしましょう。
車体を倒し込む際も、イン側ステップへの体重と、外足を利用した押し込みが大きな効果を生み出します。
タイミングさえ掴んで仕舞えば、どんなバイクでも軽やかに倒し込むことが可能です。
また、フロントブレーキにかける指は、1本か2本で十分な効力を発揮します。
特に、強力なブレーキ性能を持つスポーツモデルでは、1、2本の指を軽くかけたほうが、繊細にスピードをコントロール可能です。
さらに、グリップに指を残しておくことができるので、車体が振られた時も安心して体勢を立て直すことができます。
リアブレーキの使い方
バイクは右側にアクセルや前後ブレーキなどが集中しているため、扱いが難しいです。
特に扱いにセンスを求められるのがリアブレーキで、例えば、コーナリング中に軽くリアブレーキを当てて体勢を立て直したい時は、左コーナーの時は普通に踏むことができますが、右コーナーでハングオフの姿勢の場合は、小指の外側などを使って踏まなければいけません。
慣れが必要なので、フリーランで練習を重ねましょう。
コーナリングをマスターしてベストタイムを出そう
バイクレースのタイムを決めるのはコーナリングです。
逆に言えばコーナリングを制する者は、バイクレースを制すると言えます。
スピード制御は慣れの部分が大きいので、何度も練習して感覚を掴むようにしましょう。